悠久の歴史を秘めた青磁
うっとおしい梅雨の頃からなtyぬ向けて、花々は青や紫の色合いが多くなります。
そして、私が選ぶこのシーズンの焼き物は、青磁です。白地に藍色の単純な組み合わせで、豪華な絵を描きあげる染め付けも捨てがたいのですが、まずは、その歴史的な奥深さから、青磁をとりあげてみたいと思います。
| スーさんの 思い入れ一品 |
![]() 高麗青磁母の米寿のお祝いに私が求めた物ですから、そんなに価値の高い物ではないでしょうが、色合いと、わずかなゆがみがやわらかく、お茶を点てた時の風情が感じられて気に入りました。もともと青磁は日本の茶道にあわせたものではありませんから、高麗青磁といってもこのようにお茶の茶碗の形をしているということは新しいものだと思います。でもなんだか歴史の香りは、感じることができます。 |
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| 青磁と窯 | 中国 越州窯青磁(唐代後期から北宋前期):9世紀頃、鉄分を多く含んだ灰青色の粘土で造る最高級の秘色青磁として、文人陸羽の「茶経」でも絶賛されています。唐代の青磁は無紋が一般的ですが、越州窯青磁には毛彫りの唐草紋や蝶紋などを飾った器も多くあります。 耀州窯青磁(5代):越州窯の影響を受けた北方の窯のひとつですが、この頃より器表に唐草紋、連弁紋などの図柄を浮き彫り風に深く彫り込んだ意匠が始まりました。 龍泉窯・砧青磁(北宋後期から南宋時代):12世紀の終わり頃に、粉青色の美しい砧青磁が龍泉窯で完成されました。龍泉窯は規模が大きく、浙江省南部の龍泉県に23カ所あり、その中には全長80mを越える龍窯もあります。砧青磁は、厚く釉のかかった特色ある青磁で、無文、線刻、貼花など意匠で国内向け日常雑器が造られていたのと同時に、海外向けの優れた作品が、日本を始めアジアにも多く輸出されていました。 南宋官窯青磁(南宋):宮廷用の磁器を焼いていた窯で、その特徴は貫入と呼ばれる氷裂文です。これは、素地が陶胎で、そのうえに釉薬を何重にも重ねてかけ、釉薬が胎土より厚いものまであり、このため収縮度合いが違うために亀裂が生じるのです。 朝鮮 高麗青磁(高麗):高麗青磁は越州窯の影響を強く受けてはいますが、その後翡色と呼ばれる美しい青緑色の器に、陰刻、陽刻、透かし彫りなどの装飾を加えたり、彫塑的な意匠を加えるなど、独自の世界を造り上げました。また高麗は貴族的な贅をつくした王朝で、それを代表する陶磁器として、12世紀の後半より青磁象嵌と言う技法が発達しました。象嵌は、器面に文様を彫り、そこに白土や赤土を埋めて一度素焼きした後、青磁釉をかけて焼成します。日本にも多くの作品が伝わり、お茶席でも愛好されています。 |
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| 青磁の色 | 中国では、青磁の色を次のように様々な表現しているそうです。 秘色、翡色、天青、天藍、粉青、月白、葱青 初期の青磁は褐色で、いわゆる青磁というイメージからは離れています。これが、半透明で少し厚みのある「玉」のような独特の釉楽にまで成熟するには、約1000年という、気の遠くなるような時間が必要でした。その間の美を求める気持が、様々な色合いの表現を生んだものと思われます。 |
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| 青磁の歴史 | 今年は丁度世紀の境目ですが、青磁はまさに紀元の境目の頃の中国の後漢時代に、突然といってもいいような形で現れました。それ以前の原始磁器は、当時工芸としては主流であった金工や漆工の意匠をまねた硬質の焼き物でした。しかし、1世紀前半の江蘇省の後漢墓から出土した青磁壺あたりをスタートとして、三国時代に浙江省や江蘇省で急激に生産のすすんだ青磁では、器表にたっぷりと青磁釉がかけられ、安定した青緑色の発色をした高温焼成の陶磁器に変身していました。 南北時代には、青磁の生産地は湖南、福建など中国南部にひろがり、お墓の腹蔵品のような物から、日常生活品へと拡大していきました。 唐代にはあまり大きな発展はありませんが、発生以来約1000年たった南宋の頃、技術的にも最も成熟し海外にも輸出されるようになってきました。砧青磁で有名な龍泉窯、景徳鎮窯などは、このころを始まりとしています。 朝鮮では、900年頃の高麗時代に、唐代の越州窯青磁の影響を受けて、高麗青磁が中国に負けない独特の世界を作り上げました。 こうした、海外での青磁の発達に伴い、日本にも多くの青磁が輸入されました。特に時代的にも茶道の発達と一致し、唐物として珍重されるようになっていきました。 |
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| リンク集 | 龍泉青磁 | 青磁の故郷、中国浙江省の西南部、龍泉市を訪ねたオーナーの、入れ込んだページです。歴史や中国工芸美術大師「徐朝興」先生の先品など、情報豊富です。 | |
| 根津美術館・収蔵青磁 | 根津美術館収蔵の、中国、朝鮮の一級品青磁を見ることが出きます。 | ||
| 京都国立博物館 | 収蔵品カタログデータベース構成になっていて、キーワード検索と詳細検索ができます。 何か特定の作品を探したい方にはいい情報源になります。 |
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| 高麗美術館 | 高麗美術館は朝鮮民族の美術工芸品を専門に展示した美術館です。 | ||