爛漫の色絵の世界

春は動植物が生き生きと成長し、何もかもが豊になっていくように感じられます。
その春に因んだ焼き物といえば、私は迷わず色絵の世界を選びます。
色絵といっても様々ですが、ホームページの”焼き物の歴史”の中の、赤い色の焼き物が色絵と言われる物です。

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スーさんの
思い入れ一品
九谷の鉢

この九谷の鉢は、信楽の骨董市でおもわず買ってしまったものです。いかにも九谷らしい色使いもさることながら、鯉の勢いに魅せられて買ってしまったというところです。大きさも手ごろで、夏に氷をはって、豆腐をうかべて食卓におけば、鯉もまた生き生きとしてきます。やはり焼き物は使ってその価値が出るものですね。
色絵の種類 代表格の伊万里、伊万里の中で特にお庭焼として大名に愛顧された鍋島、北陸の長の九谷、少し近代になって京焼、などが色絵といわれます。基本的に磁器や陶器に多彩な色を使って絵を描いたものです。
有田焼とどう違うのかと思われる方があるでしょうが、当初有田で焼かれた磁器が、伊万里港からヨーロッパに向けて輸出されたことから、伊万里の名称が一般的にあんりました。また鍋島は、伊万里の中でも、特に鍋島藩でお庭焼として藩主や、また幕府への献上品として特に作られたものです。
思い入れ一品で偶然九谷をとりあげましたが、色絵の代表格の伊万里の元は古九谷だという説もあります。茶道の世界ではよく、1楽2萩3唐津といって主茶碗に好まれる焼き物を上げていますが、お正客にこういった重厚な焼き物を使ったあと、次客には色絵の華やかなお茶碗をとりあげ、座のバランスをとったりします。
色絵の歴史 年表を見ていただければお分かりのように、日本での色絵の歴史はそんなに古いものではありません。縄文、弥生の時代から徐々に発達した陶器(粘土を焼成してできた焼き物)は六古窯の出現で大きくはばたき、日常の民具から茶陶という芸術的な価値まで高められてきました。しかし磁器(石を細かく砕いて粘土状にして成形し焼成したもの)はその技法が秀吉の朝鮮征伐の折りに朝鮮より連れてこられた陶工によって伝えられ、九州有田でその成形にふさわしい磁土を発見されるまでは、創られていませんでした。
磁器が伝わった当初は、李朝系の技術を基礎にして、中国、景徳鎮窯の古染付けの意匠を取り入れ、青いコバルト系の釉薬で絵を描く染付という焼き物が中心に作られました。やがて有名な酒井田柿右衛門が、赤の釉を用いて描く赤絵の技術を完成させ、色絵の焼き物が発達していきます。
リンク集 古伊万里のこころ源右衛門窯 伊万里焼の窯元のページ、窯出の様子や、伊万里焼のテーブルコーディネートなど、現代に生きる伊万里が感じられました。
古伊万里研究 野田敏雄 氏の著書 「古伊万里探究」 「平戸焼細工物」を全頁pdfで公開。
古伊万里資料館 17世紀初頭からの有田の歴史を語る古伊万里の数々が、紹介されています。
石川新情報司府(九谷焼) 石川県の伝統文化について、非常に詳しく載っています。その中の九谷焼にリンクを張ってありますが、他の項目もご覧ください。
徳田八十吉の世界 現代九谷の作品を見ることができます。
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