スーさん、今月の注目記事
男子の炉−薄茶の運び点前です。一見簡単なようで、もっとも基本が詰まっており、それゆえに完成させるのは難しい点前ということができます。前の即中斎宗匠は、どんな難しい点前を勉強する場合でも、かならす薄茶の運び点前を共に勉強することと言われていたそうです。ついおろそかになり勝ちな気持ちを、引き締める思いがしました。
井伊直弼というと、桜田門外の変の血なまぐさいイメージが強くあまりいい印象のない私には、新しい流派をたてようとしたほど、茶の湯にのめり込んでいた人ということは、まったく新しい発見でした。流派を起こそうとまで考えたため、多くの書物を遺し、とくに、手法ではなく精神を重んじているところが強くかんじられます。その「入門記」の中の一節
”抑喫茶道は、心を脩むるの術にして、万法の上に漏るること無し”
にその考えが集約されており、まさに茶道と呼ばれる、根元が表現されています。この思いをもって政治にもかかわったわけです。
来年のNHK大河ドラマは、徳川慶喜ですので、井伊大老の出番も多いかと思いますが、さてどういう感じで登場するでしょうか。興味深いところです。
井伊直弼の好みの道具の中の一つですが、千家十色の8代中村宗哲の作品です。月ごとに意匠はもちろん形が違っていて、美しい写真が載っています。棗の勉強に最適なページです。