茶の湯歳時記

2月
今月の一景
'97/2
庭の梅です。少々遅咲きですので、満開になる頃は、本当に春が近づいています。
今月の行事 節分    節分は翌日の明るい春分への幕開けです。表千家ゆかりの堀内家では長生庵で節分の前日に節分釜を懸けます。お道具としてはやはり福を呼び込み、おめでたいものが選ばれるようです。堀内家では、掛け物として初代仙鶴の「ふくろうの更けて一声厄払い」、またお茶碗では一入の黒楽茶碗「福ハ内」が登場するようです。          
暁の茶事 厳寒のこの頃、深更から暁にかけて催されるお茶事です。まだ夜の明けきらない午前4時ごろ灯火に導かれお茶事がはじまります。灯篭,短檠などの灯火が夜明けにしたがって徐々に小さくなり、日の出の明かりを突き上げ窓をあげて招きいれるという趣向が、厳しい寒さの中で、清冽なお茶事となります。亭主、客とも高度な茶の湯の精神を要求されるものとされています。
利休祥月命日:28日 天正19年(1589年)2月28日、利休は秀吉の怒りにふれ、切腹を命ぜられ自刃して果てました。利休忌は一月遅れの3月28日に行われます。辞世の句は茶道雑誌’97年に載っています。
今月のお道具 広口釜 寒さに向かって、少しでも暖かさをお客様に味わって欲しいという気持ちが、広い口の釜を使った演出を編み出しました。1月から2月にかけて、そろそろ広口のお釜に湯の滾る音を聞き、冬を楽しみましょう。

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