茶の湯歳時記

12月
今月の一景
  いよいよ冬の椿のシーズンです
今月の行事 夜咄 12月の声を聞くと夜咄に心が誘われます。寒さが厳しいほど、つくばいに用意された湯桶のあたたかさ、また、向かいつけでご亭主と交換する手燭の灯火にこころ暖まる思いが強まりまります。
夜咄は、冬至に向かって冬の夜長を、お茶話や、1年の思い出などをゆったりと語り合うお茶事です。寒い夜道をおいでいただいたお客様にまずお薄を一服さしあげて、あたたまっていただきます。その後初炭、懐石、中立、濃茶、後炭、薄茶の炉の正午の茶事と同じ順序ですすめられます。
今月のお道具
短檠(たんけい)
小燈(ことぼし)
夜咄に欠かせないお道具として、お茶室内部や、待合い、つくばいなど外の明かりとなるものに、短檠、小燈(上の写真中央)、手燭、などがあります。短檠では、灯芯を雀土器にいれた油にくぐらせ、その先端に火をつけます。昔は菜種油などを使ったのだと思いますが、家ではサラダ油を使っています。その他のものには、炎が安定してゆれが少なく、長時間使っても蝋燭のたれが少ない和蝋燭を使用します。手燭には20匁のもの、その他は10匁のものを使うのだそうです。
我が家の今年のお茶会は諸般の都合で、ごく内輪で夜咄のまねごとをしました。蝋燭などの明かりで見るお茶席は、陰影が深く明かりの揺らぎによって、ずっと趣があるように
思えます。

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