FAQ


陶器と磁器はどう違うんですか?

 まず第一に、素材が違います。

 陶器が、陶土と呼ばれる粘土を主原料とし、「土もの」と呼ばれているのに対し、磁器は、陶石、長石、珪石、カオリンなどを主原料とし、「石もの」と呼ばれています。また、焼成する時の温度も違います。磁器のほうが陶器よりも高い温度で焼かれ、陶器よりも堅く、じょうぶであるとされています。

陶器と磁器の見分け方は?

 肌が真っ白で薄く、箸で叩くと澄んだ音がする磁器、あるいは表面がざらざらして、全体に厚みがあり、見るからに素朴な陶器。そんなふうに分かりやすいものだけだったら簡単なのですが、どちらともつかないような物に出会った時は、つぎの方法がよいかもしれません。高台を見てみて下さい。一般的にどんなやきものでも、テーブルに置いたときにテーブルに直に触れる高台の部分には、釉薬が塗られていません。その部分には、やきものの素地があらわれているので、かんたんに見分けるには便利な部分だといえます。その部分が真っ白で、すべすべしているものは、磁器。赤味がかったり茶色っぽかったり、黒い粒がみえたりして、あるいはちょっとざらざらしているものは陶器だと考えていただいていいでしょう。

世界でいちばん古いやきものって何ですか?

 世界最古のやきものは、何と日本で作られました。それは、縄文土器です。放射線炭素を使った年代測定法で、縄文土器は一万年以上前に作られ始めたと推定されています。

割れたやきものをくっつけて元通りにする方法ってないんですか?

 残念ながら、ご自分で接着剤で貼り合わせて満足していただくしかないでしょう。
 でも、江戸時代の後半から明治時代頃まで、割れた茶碗や皿を接合して、再使用することはごく一般的で、それを専門とする商売まで成り立っていました。このような人々は、「焼き継ぎ師」と呼ばれていました。かれらは、漆を接着剤のかわりにして破片を貼り合わせる「漆継ぎ」、鉛を主成分とした白玉粉を加熱することによって接着する「焼き継ぎ」という二つの方法を使っていたようです。でも、当時このような方法がもてはやされた理由としては、新しいやきものを買うより、焼き継ぎ師にやきものを修理してもらったほうが安上がりだったという事情があります。現代では、こんな商売は成り立ちそうもありません。

どうしてやきものを「せともの」と呼ぶようになったんですか?

 近世以降、地方で作られたやきものが都市へ大量に運ばれ、商店で売りさばかれるようになりました。江戸に運ばれてくるおびただしい量のやきもののうち、圧倒的多数を占めていたのが、古代から綿々と続き、当時も日本で最も勢いのある窯業地のひとつであった瀬戸地方で生産されたやきものでした。そして、最も多く江戸に入った生産地の名前が、やきものの代名詞となりました。だから、江戸のやきものの店は、「瀬戸物屋」といわれ、商品は「瀬戸物」と呼ばれるようになったのです。17世紀中ごろのある古文献の中には、既に、やきものを「瀬戸物」と表記した例がみられます。