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発行:金の星社 作:絵門ゆう子 絵:山中翔之郎 定価:1,680円 出版記念朗読コンサートについて |
| 「うさぎのユツク」は、ある少女との約束のもとに生まれた本です。 私の命を助けてくれた聖路加国際病院に人院中、私は隣の小児科病棟に入院中の子どもたちの治療に向かう姿に毎日励まされてきました。元気になれたら子どもたちに絵本の朗読をしてあげたい、という思いが生まれ、退院後、ある子ども病院に朗読に行く機会をいただけました。 そこで出会ったまゆちゃんという少女が絵を描くことが大好きで、「うさぎの絵を描きたい」と言った彼女の言葉に、「私がうさぎのものがたりを創るから、うさぎの絵を描いてね」と、約束を交わしたのです。エッセイ、ドキュメントでなく創作ものがたり‥‥。これは、私にとって全く初めての分野でした。でも不思議なことに、少女に会ったこの日から私のの頭の中では空想のうさぎたちが命を得たように動きだしたのです。 さらに、私はパステル画家の山中翔之郎さんに聖路加国際病院内にある画廊で出会いました。 山中さんは、「うさぎのユツク」のものがたりにさらなる命を吹き込んでくれる絵を、みごとに描きあげてくださいました。現在治療に専念している少女の思いも感じながら、心をこめて繊細な線を重ねてくださったにちがいありません。 「決意」というタイトルがついた表紙の原画を見た時、私は「これほど無心の、無駄な力の入っていない「決意する姿」があるだろうか」と、涙があふれそうになりました。 こんないきさつがあって生まれた絵本です。私が創りあげたというより、何かのカによって創らされたような感覚をこのものがたりに対して持っています。がんになってから、「いのち」のことをテーマに講演してほしいという依頼をたくさんいただいてきました。このテーマにり組むようにと、ものがたりの方が私に向かって歩いてさてくれたような感覚です。 「いのち」が軽視されているのではないかと不安になるような出来事もあいついでいます。「いのち」の問題が叫ばれている今、いのち‥‥生きることをみつめた一つのものがたりが、年齢も性別も問わず会話の輪を広げていくきっかけになればどんなに幸せか知れません。 「うさぎのユック」あとがきより 絵門ゆう子 |
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「あなたはゆっくりのユツク。みんなのことをゆっくりとよーく考えて生さるのですよ」という天の声に送られてこの世に生を受けたユツクを主人公にした、5匹のうさぎの兄妹たちのものがたり。 |
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ふんわりと柔らかく、ぽかぽかと暖かく、ゆらゆら優しく揺れるベッドの中に、ユックたち五匹のうさぎの兄弟たちはみを寄せ合って眠っていました。 やがて暗闇の中に光がさして誕生の瞬間を迎えた兄弟たち。 でも..... |
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ユックは産まれたときから、心臓が弱く、後ろ足もほとんど動きませんでしたが、兄弟たちはみな元気!協力しあって、元気に野原や森で遊びました。 |
| やがて、とんでもないことが... | |
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ユックは毎日生きていられることそのものが奇跡なのだと思いました。 一日一日が「いのちの記念日」なのだと。 |
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●絵本「うさぎのユック」原画展について
山中さんの素晴らしい絵を一度全て並べて見てみたいと、ギャラリー仙川で原画展を開催いたしました。
「絵本もすばらしいけれど、一堂に展示された原画展は、まるでユックの世界に入ってしまったような心地よさです。」
「原画のすばらしさは、想像以上!手を触れれば生きているユック達に触れることができそうなあたたかみがあります。」
など、ご覧いただいた皆様に絶賛していただきました。
今回はお知らせの期間が短く、「知らなかった。もう少し期間があれば、他の方にもご紹介できたのに。」
というご意見もいただき、また再度開催したいと考えております。
その折にはぜひ、ご高覧いただきたく、よろしくお願いいたします。