2005年12月29日
|
みなさん、こんにちは!
今年最後の『たびたびトーク』になると思います。 今、穂高からスーパーあずさに乗って東京に向かっています。 口には水に湿らせたガーゼのマスク、なんと夕べから完全に声が出なくなってしまいました。 聖路加チャペルの朗読コンサートがあった27日の前の晩から喉が痛くなり、「風邪かなあ・・・」とひやひやものでした。 今年は聖路加看護大学の学生さんたちが、入院患者さんがチャペルに来られるまでのお手伝いに加えて、朗読でユックたち5匹のうさぎの声を読んでくださることになりました。そして、お父さんうさぎはパステル画家の山中翔之郎さん、お母さんうさぎを、静岡からかけつけてくださったまゆちゃんのお母さんがしてくださりました。そのおかげで、私は純粋に地の文だけ朗読すればよかったこともあり、つかえそうな喉ながらなんとか乗り切り、無事今年で3回目になる『うさぎのユック』朗読コンサートをすることができました。 演奏はいつものようにオーボエの加古ふみこさん、ユーフォニアムの石橋美奈子さん、ピアノの渡辺ゆみさんでしたが、加古さんの坊やも風邪を引いてしまってお母さんが離れるわけにいかず、今年は残念ながら演奏してもらうことができませんでした。でも石橋さんと渡辺さんがその分精一杯演奏してくれて本当に良いコンサートになったと思います。 小さなお子さんを育てていらっしゃるお母さんたちは本当に大変です。いろいろ気を使うこともあるかもしれませんが、まずは小さな命の健康が大切、ドタキャンオーケーの精神でいくべきだと思います。 私のような病気を持っている人間が何か活動するにあたってもたえず周りにドタキャンオーケーの構えでいていただけることを暗にお願いしているようなものです。人は毎日生きていく中で何があるかわからないのですから、その時その時で臨機応変にしていくことが大切で、そうしていると以外となにもかもが「ああ、こういう風になることになっていたのね」とスムーズ流れるものです。早く加古さんの坊やのお風邪が治るといいですね! 今までは毎年、聖路加の外来が仕事納めになる12月29日に行っていましたが、今年は、29日ですとどうしても入院の患者さんが年末年始の一時帰宅でいらっしゃらなくなってしまうため参加していただける方が少なくなってしまうのではということで27日に変更しました。そのためもあって、ずいぶん多くの入院患者さん、特に小児病棟からたくさんのお子さんたちが来てくれてほんとうに嬉しかったです。みんなにとって楽しいひとときとなり、「よし、これから年を越してますます体はよくなるぞ!」という思いを新たにしていただけたならどんなに幸せか知れません。 まゆちゃんのお母さんが読んでくださったお母さんうさぎの声は今年天使になったまゆちゃんへの思いがひしひしと感じられ、心にしみました。私はこの日の朝、「あ、まゆちゃんのお母さん、静岡から来てくださったら、お母さんうさぎの声のところだけ読んでいただけるようにお願いしてみようかしら」と、ふとひらめきました。 不思議なことにこの日の朝、まゆちゃんのお母さんもまゆちゃんの写真に手を合わせていると、ふと「聖路加の朗読コンサートに行くのならお母さんも読んだら」と、言われたような気持ちになり、私に会ったら「読ませて」と言ってみようかと考えていたそうです。もう、びっくりです。きっと、まゆちゃんが天から、お母さんと私にそんなメッセージをくれた違いありません。 さて、ドタキャンオーケーについて書きましたがその反対語はなんでしょう・・・ドタリクエストーオーケーかなあ?私は、今回とんでもないことにそれをもしてしまいました。実は、年末でとても忙しかったのにシンガーソングライターの樹原涼子さんが時間を都合して聴きにきてくださったのです。樹原さんを目の前にして・・・お願いしない方はない!という気持ちを抑えることができず、『光る星があったから』と新曲の『その手を胸に』を演奏していただいてしまいました。 なんて失礼なことかと思いますが、楽譜の用意もなくみえた樹原さん、大急ぎで歌詞からコードをおこして即席で楽譜を作ってみなさんに演奏してくださいました。『うさぎのユック』のテーマ曲の『光る星があったから』は、樹原さんの演奏で会場のみなさんと歌詞を見ながら歌えて、それはそれは幸せな時間を過ごすことができました。3回目を無事終えられたのも、ほんとうに周りのすべての皆様のおかげ、感謝でいっぱいです。ありがとうございました。 ところがです。そのあくる28日、松本の患者会での講演会の朝、私の声はほとんど出なくなっていました。 でも、きっと講演の始まるお昼過ぎには・・・と思い、今年最後のお約束を果たすべく出かけました。2時間にわたって、なんとかお話しました。一部朗読もしました。いつもはユック、ニッコ、オットー、ノンコ、バリーの声色を少しずつ変えるのですが、全部・・・地の文までが、ハスキーな、がらっぱち風の声のノンコの声になってしまいました。 そして、昨日の夜は、松本からさらに穂高にまで行って養生園というところに泊まりました。美味しい玄米菜食(マクロビオティック)のお食事をいただきアロマのマッサージを受けゲルマニウム温浴にも入れ、スタッフのみなさんが暖かく迎えてくれる癒しの宿です。 ほんとうはここでお正月を迎える予定でしたが、夕べは一晩中咳き込み、きょうになっても声が出ず、ひとまず一泊だけで東京に帰ることにあいなったわけです。 体は風邪で最悪でしたが、お食事はおいしくいただけたし、樹原涼子さんと、オフィス梵の園田輝子さんも一緒に泊まれてとても楽しい一日を過ごしました。夕べも、そして今日の出発前も、私のリクエストに応えて、樹原さんは養生園にあるピアノで弾き語りをしてくださいました。雪に囲まれたお宿でつららを見ながらの涼子さんの歌声・・・それは幻想的としかいいようがありません。夢見心地でした。偶然泊まりに来られたお客様もほんとうにラッキーだったと思います。楽器、歌声・・・優しい心のこもった波動は人の心と体を癒します。 というわけで、私は風邪を治すことを第一目的に、この年末年始、自宅で過ごすことになってしまいました。 声が、今のところ出ません。もしかしたらいつもしゃべり続けている私のことを「うるさいなあ」と思っている夫にとって最高の癒しのお正月になるかも知れません!私も、風邪を治さなくては!ってずっと考えていたら、がんが数値的にマーカーも肝臓値もとても厳しい状態で、今後大変なのだ、なんてこと、すったかり忘れていました。がんを忘れるには風邪をひこう!・・・なんて言ったら、とても心配そうに手術の合間を縫ってチャペルに様子を見にきてくださった中村先生に叱られてしまいますね。 みなさん、『ゆっくり日記』は新年早々、1月5日再開です。『がんでも私は不思議に元気』も、読んでくださったという声をずいぶんいただき始めています。来年もがんばって書いていきます。 そして、「こんな素敵な曲になるなら」と味をしめた私は作詞ももっとしていきたいなって思ってます。みなさんは来年に向けて何をしていかれますか?やろう!と思ってできないことって、きっとないのだと思います。やっていける自分をイメージして、素敵な新年にしましょうね。 それでは、よいお年を!また来年お会いしましょう。 でも・・・たぶん、1月5日の『ゆっくり日記』より後になってしまうかと思います。 もうすぐ八王子です。おやすみなさい。 ホームへ |